USERA
PUBLIC LIBRARY / MADRID
@ madrid / abalos & herreros
architect: inaki abalos
& juan herreros
location: usera [metro usera_L6] madrid
competition / construction: 1995 / 2002
date: 22,29/11/2003
遅めの昼食のあと、環状線にゆられてuseraに到着した。 南米系の人種が多い地域である。
民主化されて30年弱、社会的階層が根強く蔓延るこの国では、地域による人種や階層の違いがあからさまに目につく。
しかし、マドリッドの南側は決まって南米系に占められているような気がする。
外装パネルの色合いは天候に左右されるようだ。誌面で見ていた色とかなり異なる。
写真左手からなだらかに土地が傾斜していて、その向こうには地平線が続く。
メセタである。
緑色/茶褐色のあいだを行き来する軽量パネル。
ランダムに設けられた(ように見える)スリットは、太陽高度や日照時間などによって配置が決められているらしい。
ほとんどはフィックスで、残りは排煙用の突き出し窓。
気になっていたものの正体は、採光器みたいです。
ピーター・ハリーというアーティストの作品で、シルクスクリーン。象形文字をピクセライズしたもの。
パターンは8つで、内部では壁紙として用いられている。
反射率が色彩パターンによって異なったりするのかな。
3,4枚撮影したあたりでレフェリーストップ。メインエントランスまで連行されて尋問にあいました。
公共建築は撮影禁止である。
採光窓の配列や内部空間の色彩構成を綿密にスタディしていたわりに、内部空間ではその影響が見えない。
天井高はスケールミスに思えたし、本棚、机、椅子などの調度品もなにかヘンだ。 吊下げ照明も。
しぶしぶ警備員の後をついて階段を下りた。
■この建築の特徴はメイン・エントランスに顕著に表れています。外部では採光器の仕上げとして、内部では壁面の仕上
げとして使用されている壁紙が全て、だと思う。
95年コ
ンペ時の計画案を確かめるに、かなり忠実に実現されているようです。要求事項の変更に関わらずこうして竣工を
迎えたというのは、初期設計がそれなりにタフなものだった、ということですけど、表面だけで成り立っているというか、ぺら
ぺらな印象が残った建物でした。
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