SOCIAL HOUSING ON THE EDGE OF THE M-30 RINGROAD / MADRID


@ madrid / francisco saenz de oiza



architect: saenz de oiza
location: felix rodriguez de la fuente [metro estrella_L9] madrid
construction: 1986-1991

date: 05/05/2002-10/09/2003



2年間通い続けた道。もう少し先に行くと昔住んでいたマンションがある。奥に見えるのがオイサ後期の集合住宅で
この写真では分からないけれど、M-30という環状線を隔てた場所にあります。僕の住んでいたestrellaという地域は
中流階級が居つく地域なのだといわれる。

冗談半分で聞いていたのだが、この建物に訪れてみて納得した。

住んでいたのは環状線の内側。一つ道路を隔てるだけで別世界があったというか、外側の最前線に位置するこの
集合住宅周辺が、どういう場所なのかということを肌で感じたというか。





このように、環状線を隔ててます。道路左手が住んでいた場所。 こうして見ると城塞です。
24時間、ひっきりなしに車が走り続けるこの場所によく2年間もいれたものだと、我ながら感心する。
騒音がとにかくすごかったので。





手前の建物は別物ですが、どうですか、奥に見える建物は。
このポツ窓が、さらに「城」感を高めるというか・・・。
*汚い写真ですいません





細いヴォリュームが渦巻状に配置されている。





階段状になった部分が階ごとのテラスになっている。

・・にしても暑い。







環状線から。




もいっちょ




渦巻の内側。
外に対しては遮音のために閉じ、内に対しては思いっきり開く。,,,のは分かるんだけど、
塗り分けられた壁の模様が個人的にはちょっと受け付けない。なんだか、禍々しい。

建築家の意図を知ってか知らずか、このパティオには人気が全くない。
なんだか、 皆の目が内側に向いていそうだ。

と、

カメラを片手にウロウロしていたところ、どうやら色んな場所で僕(変な東洋人)を眺めていた住民がいたらしく・・




突然罵声が聞こえたかと思えば、液体が上から降ってきた。冷汗です。
少し間をおいてから、勇気を振り絞って 戻り、内側を控えめに撮影しました。

ズケズケ入って行って写真を撮るのも良いけれど、場所をよく見極めないといけません。


■オイサ後期のプロジェクトにはあまり魅かれるものがないのだけど、この建築だけは近所にあったため訪れた。
もともと低所得者用の集合住宅として計画されたらしく、スペインの住居としてはかなり寸法を抑えた平面になっています。

建物の隣には巨大なスーパーマーケット(ALCAMPO)があって、この集住のボリュームと均衡した建物が幾つか建ち並ん
でいる。にも関わらず、この建築が異彩を放っているのは、城壁のような姿・・というより、城砦そのものだからです。
全長600mの渦巻きに囲いとられた中庭に社会と時代を感じながら、駆け足で帰る。


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